感覚を大事にする。

情報目当てに週刊アスキーを購入するついでに(いぬくんに感謝)、久し振りに本を買ってみました。購入したのは、「スカイ・クロラ」(著:森博嗣)。封印再度ではまって以来黒猫の三角までは読んでいたんですが、色々あってそれ以来ぷつっとこの人の作品は読んでいません。今回のスカイ・クロラは丁度その読まなくなった頃の作品だったかと思います。
最近本を買ってません。雑誌ですら、毎月購入していたPC雑誌2冊とSwingJournalを「何となく」数ヶ月前から買わなくなって以来です。本を読む時間が惜しい、という訳では無いのだけれど、何だろう、本に対する嗅覚がすっかり無くなってしまった、という感じ。本を前にしても、何となく(重要)面白そう、とか興味があるな、というモノが働かず、読もうという気になれないのです。なのでどうしても昔の記憶に頼ってしまいがちで、保守的になってるのが解ります。今回の本の選択もそうでしょう。これではダメですね、思考が凝り固まってしまいます。
こういう「感覚」は大事だと思ってます。直感と言ってもいい。理屈では説明できない何か。私にとって本や音楽や絵画などの芸術に分類されるモノは知識で楽しむモノではありません。何となく、で楽しむモノ。曖昧だけど、理由はないけど、逆に理由がないから感じ取れる、本当の意味での「モノの良さ」。理由はないんです。素直に聞いて、素直に感じて、素直に楽める。その中に、自分にとっての本物が有る、と私は思うのですが、いかがでしょう?
そういうわけで、久し振りに久し振りに本屋巡りがしたいモノです。一日丸々休みが取れたときに、大きい本屋を3件ほど、ゆっくり回って行けば多分一冊くらいはまだ見つけることができるでしょう。そうやって手に入れた本を、ゆっくり楽しみたい。そんな今日この頃。