rootkit。

例のソニーBMGのCDのあれ。意外とSONY側からの動くが無くて気になってるアレ。
rootkitは何が危険かってその性質もさることながら、絶対に更新されないという点とソフトウェア以外の部分に価値があるため何度も使われる可能性がある点の二つが更に助長刺せていると思う。前者は通常のソフトウェアのように意識して使うモノではない上に有益なソフトでもないため、バージョン更新されることがまず無い。自動更新とかもまず組み込んでないでしょう。更に後者が有るため、問題があるバージョンが何度も使われる可能性がある。アンインストールする/しないと言う以前に、問題が永遠に恒久的に残る点が怖い*1
で、アーティストからするとこの状況はどうなんだろう。自分が作って市場に出した音楽が、自分以外の何かによって最終的に聴かれることなく消されていくこの状況。更に言えば、アーティストには責任は飛んでこないだろう(多分)けど、中身を聞かれることなく「SONY製で例のアレがあるから聴かない」という現状のため、アーティストの名前が目立つことも無い*2。これ、アーティストにとっても結構悲惨じゃないだろうかと思うのですが如何でしょうか。CCCDの時とかにも同じようなことは考えてたんですが、CCCDの時はまだ微妙に灰色ちっくだったのに対し、今回のrootkitは完全に黒扱いだし。……実際にアーティストの曲が良い曲なのかどうかを完全に棚に上げた話ですけどね。
こういう事を考えてると、ソニーBMG側の動きがあんまり無いのが凄く気になってくる訳です。訴訟を起こされるまで何も公にしない、と言うのは流石に下策じゃないかなと愚考するのですが。

*1:とは書いたモノの、マイクロソフトも対応に乗り出してるみたいだし、楽観視すれば割と早急に穴は埋められてしまいそうな予感もします。この辺りは、状況を見つつ、ですかね

*2:実際私もrootkitは知っててもアーティストは知らない。実はどのアルバムが問題なのかもよくわかってないんだけど……調べれば多分直ぐ解るとは思うけどね。